家を買う適切なタイミングはあるのか

住宅は、生活の基盤となる大切な要素です。賃貸と自己所有の家に大別されますが、家を買うと決めたのであればどのタイミングで購入するとよいのでしょうか。個人のライフプランから影響を受けるテーマなので、誰にでも当てはまる最適なタイミングはないと考えてかまいません。しかし、多くの人が購入を決断するタイミングはいくつかあります。

家を買う大きなきっかけとなるのは、購入資金が確保できたときです。親から資産の相続を受けたり、勤務先からの報酬が増加したりしたことに合わせて購入を決める例があります。ここで注意したいのは、勤務先で転勤をともなう異動があるかどうかです。転勤の可能性が高いのであれば、家を買う計画は慎重に進める必要があります。

家を買うタイミングを年代から検討すると、20代後半から30代中盤が多い傾向です。この年代は結婚や出産などのイベントがあり、生活の基盤を整えたいと考える人が多くなるためです。この年代は、社会人生活を長く残している年代でもあるため、住宅ローンを組むうえでも有利な立場といえます。返済期間を長く設定できれば、毎月のローン返済が軽くなるため生活費の負担を抑えられます。

ある程度の高齢になってから家を買うこともめずらしくありません。子どもが独立して夫婦だけの生活になったとき、コンパクトな家を手に入れれば税金の負担などで有利になるからです。どのようなタイミングで購入するとしても、高価な買い物になります。じっくりと検討することが大切です。